話題の厚底シューズ ヴェイパーとは?規制は?

こんにちは。

最近、マラソン界で厚底のランニングシューズが話題になっているのをご存知ですか?

NIKEを始めとする様々なメーカーが厚底シューズを発売していますが、一体どのようなものなのでしょうか。

 

 

厚底シューズとは?

まず、厚底シューズというのは勿論その名の通り靴底の厚さが全く違うのですが、これの何が凄いのでしょうか。

そもそも、従来の考え方では、マラソンなどのレースに使用するシューズは底が極限まで薄く、軽いほうがいいとされていました。そのため、ほんの数年前までのマラソン大会や箱根駅伝などでは、ほぼ全員が薄底のシューズを履いていました。

そんな長距離界に、3年前突如現れたのが、NIKEの厚底シューズ、ヴェイパーフライ4%です。このシューズは、それまでNIKEの最速シューズと言われていたzoom streakを履いた場合に比べ、平均4%もタイムが向上したという驚異的な実験結果を引っ提げて登場しました。

しかも、そのシューズは信じられない程の底の厚さを持っていた為に、ランナー達に非常に強い衝撃を与えました。

それからは長距離レースでは厚底シューズが主流となり、高校駅伝や大学駅伝、マラソンの記録が大幅に向上しました。

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何故タイムが向上するのか?

しかし、今まで薄底が主流だったのは、その方が速く走れると考えられていたからです。

では、何故急に厚底が流行し、タイムが向上したのでしょうか?

その秘密は、ヴェイパーフライの異常なクッション性とソールに入っているカーボンプレートにあります。

実際に履いてみると分かるのですが、ヴェイパーのソールはまさにクッションのような柔らかさで、そこに更にカーボンプレートの反発力が加わるので、その場で少しジャンプするだけでも感動するレベルです。

前に走ってみると、その反発力のおかげで勝手に脚が進むような感覚が得られます。

私は実際に、ヴェイパーフライネクスト%という、上の写真のシューズを持っているのですが、レースで履くと、やはり序盤で力を使わずにスピードに乗れるため、中盤から終盤にかけての失速が最小限に抑えられます。その結果、好タイムに繋がるというわけです。

私自身、このシューズを履いただけで5000mの自己記録を20秒以上更新することが出来ましたし、私の友人でも、このシューズを履き始めたことをきっかけに一気に記録を伸ばした人は少なくありません。現在では、エアーを入れることで更に反発性を高めたアルファフライというシューズも出ています。

規制はされるのか?

ここまで述べたように、大幅なタイムの向上に大きく貢献するこのシューズですが、世界陸連では厚底のシューズを規制する動きがあるようです。少し前までは、陸連は40mmまでは認めており、先に挙げたネクスト%はギリギリセーフで使えたのですが、今年8月に一転、800m以上の距離のトラックレースは25mmまでしか使えないという基準を発表し、2020年7月28日以降は、基準を超えるシューズで出した記録はWAワールドランキング、WA主催競技会参加標準記録及び世界記録には認められず、2020年11月30日以降は、日本陸連でもこの基準が適用され、トラックレースでは使用することも出来なくなる様です。ただし、これはあくまでもトラックレースに関しての基準なので、ロードレース、即ちマラソンや駅伝には適用されません。

したがって、普通に趣味で長距離をやっている人からすれば、ほとんど気にする必要はないと言えるでしょう。

 

まとめ

というわけで、今日は話題の厚底シューズについて書いてきました。

現在ではヴェイパーフライよりも更に反発力を高めたアルファフライというシューズも出され、どんどん高速化が進んでいます。

規制の件は、市民ランナーにはほとんど気にする必要のない内容ですし、是非厚底シューズを購入してみてはいかがでしょうか。

貴方の記録向上にも大きく貢献すること間違いなしです。