スポーツ・マッサージの種類と手法

こんにちは。

レーニングを継続していると、当然ですが疲労が溜まっていきます。疲労が溜まった状態で無理にトレーニングを行うと、ケガに繋がってしまいますが、トレーニングは継続しなくては意味がありません。

そこで今日は、疲労を回復させるためのマッサージについて解説していきます。

 

マッサージの種類

まず、マッサージには五つの種類があります。

その五つとは、医療マッサージ、保健マッサージ、産業マッサージ、美容マッサージ、そして、スポーツマッサージです。

医療マッサージ

 

医療マッサージとは、その名の通り医療を目的として行われるマッサージのことで、整形外科などで用いられます。中でも、外傷、障害などの治療に用いられる治療マッサージと、高齢者の介護などに用いられる看護マッサージに分けられます。

保健マッサージ

保健マッサージは、病後の代謝促進などを目的とし用いられるもので、温泉などで行われるマッサージがこれに当たります。

産業マッサージ

産業マッサージは、産業人の作業能率を高めることを目的に行われるもので、街のマッサージ店などの大半がこれに当たります。

美容マッサージ

美容マッサージはその名の通り、美容を目的として行われるもので、オイルマッサージなどがこれに当たります。

スポーツマッサージ

スポーツマッサージは、スポーツ選手を対象として、コンディショニングを目的とするマッサージです。疲労の回復は勿論、ウォーミングアップの補助として行われる場合もあります。

 

マッサージの手法

マッサージのやり方はさまざまありますが、その手法は大きく分けて、軽擦法、揉捏法、強擦法、叩打法、振戦法、伸展法、運動法、圧迫法の八つあります。

軽擦法

軽擦法とは、その名の通り軽く撫で擦る方法です。主な作用としては、静脈やリンパの流れを活発にし、血行を改善すると同時に、全身の循環機能を促進します。軽擦法は実施法によりさらに五つに細分化されます。

一つ目は、手掌軽擦法です。これは、掌全体を対象部位の皮膚に付けて擦る方法で、腹部や大腿部などの広い部分に用います。

二つ目は、母指軽擦法です。これは、親指の先もしくは腹で擦る方法で、手や足の指などに用います。

三つめは、二指軽擦法です。これは、親指と人差し指で対象部位を挟んで擦る方法で、これも手や足の指などに用います。

四つ目は、四指軽擦法です。これは、親指以外の四本の指を使って擦る方法で、頭部や前腕、下腿部などに用います。

五つ目が、指髁軽擦法です。これは、手を握り、人差し指から小指の手背側の骨で擦る方法で、臀部や足底などに用います。

揉捏法

揉捏法は、筋肉を手で掴み、揉む方法です。主な作用は、血行を良くし、疲労物質などの老廃物を取り除き、同時に筋肉の収縮力を高め、運動能力を亢進させるところにあります。筋肉中の血液を絞り出すようなイメージで行います。行う際は、体の抹消から中枢に向かって行っていきます。これも、行い方により五つに細分化されます。

一つ目は手掌揉捏法です。これは、掌全体で適度な力を加えながら筋肉をこねるように揉む方法で、主に上腕部や下腿部、胸腹部などの大きな筋肉に用います。

二つ目は母指揉捏法です。これは、親指の腹を使って適度な力を加えながら輪状もしくは線状に揉んでいく方法で、主に頭部や腰部、前腕、下腿部などに用います。

三つ目は二指揉捏法です。これは、親指と人差し指で筋肉をつまむように揉む方法で、首や肩などに用います。

四つ目は四指揉捏法です。これは、親指以外の四本の指の腹で揉む方法で、主に頭部や顔面、胸部、腹部などに用います。

五つ目は双手揉捏法です。これは、両手を使って揉む方法で、上腕部や下腿部などに用います。

 

強擦法

強擦法は、捻挫などにより関節や靭帯がこわばっているときに強く揉むことで浸出物の血液中への吸収を促したり、組織の癒着をはがして関節の動きをよくすることを目的として行う手法です。

叩打法

こうだほう、と読みます。これは、その名の通り叩く手法で、他の手技が終わった後に行います。厳密にはこれも方法によって細分化されますが、基本的には対象者が心地良いと感じる強さと手の部分で叩くだけですので、ここでは割愛します。

振戦法

振戦法は、対象部位を細かく振るわせることで、組織に振動による刺激を与える手法です。主な作用は、神経や筋肉の作用を高め、運動能力を増強させることです。

振戦法には、脚や腕に対して、引っ張りながら細かく振るわせる牽引振戦法と、頭部や腹部、背部などに対して指先で軽く押しながら振るわせる指端振戦法があります。

伸展法

伸展法は、痙攣した筋肉を引き伸ばして治す方法です。主な作用として筋肉の血液循環をよくし、疲労による痛みを和らげたり、筋痙攣を取り除いたりします。

運動法

運動法は、対象者の体を動かしたり、対象者が自ら動いたりすることで疲労の回復や治療を図る方法です。これは、どちらかというとリハビリテーションの領域に入りますが、近年ではマッサージとの組み合わせて行う場面も増えてきました。

圧迫法

最後に圧迫法です。これも文字通り対象部位を圧迫する手法で、主な作用は、神経や筋肉の過敏からくる痛みや痙攣の抑制です。

 

まとめ

というわけで今日は、マッサージの手法について解説しました。長くなってしまいましたが、これらの手法を駆使してマッサージを行っていきます。

ただし、注意すべきは、マッサージはあくまでも対象者を癒すためのものですので、相手のことを一番に考えてマッサージをしてあげてください。

以上になります。ではまた。